木桶仕込みとは
現在の酒造りは温度管理が行えるサーマルタンクがほとんど。
サーマルタンクは醪(もろみ)の温度をコンピューターによって自由自在にコントロールできるのが特徴です。
昔では外気の温度条件が酒造りに大きな影響を与えていましたが、温度管理を容易に行えるおかげで、よりイメージに近いお酒を造りだすことができるようになったのです。
近年の日本酒の酒質向上は、このような技術が背景にあったからこそ。
一方、木桶仕込みの場合は、温度管理が非常に難しく酵母を思うようにはコントロールできません。
しかし、サーマルタンクで造るのとは打って変わって酵母はのびのびと発酵し、その結果、従来の酒よりも芳醇でありながら思いもよらないほど綺麗な味となり、木桶ならではの木の香りと独特の風味の酒質となるのです。